静かで、美しく、切なくも愛おしいラブストーリー
監督は、2017年モスクワ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞とロシア映画批評家連盟特別表彰をW受賞した
『四月の永い夢』、そして『わたしは光をにぎっている』と活躍が目覚ましい中川龍太郎。
初めて原作の存在する作品に挑む。原作は、映画化もされた2016年本屋大賞受賞作『羊と鋼の森』の著者・宮下奈都のデビュー作で2004年文學界新人賞佳作に選ばれた『静かな雨』(文春文庫刊)。
音楽は、国内外で活躍する音楽家、『おおかみこどもの雨と雪』、『未来のミライ』を手掛けた高木正勝。
音楽と映像のコラボレーションが作品の世界観を輝かせる。
W主演を務めるのは、『南瓜とマヨネーズ』等の話題作に出演する注目の実力派若手俳優、仲野太賀と、乃木坂46を卒業し、本作で女優として確かな一歩を踏み出した衛藤美彩。
共演は、でんでん、萩原聖人、河瀨直美、村上淳、古舘寛治、川瀬陽太の実力派俳優陣、今後の活躍が期待される三浦透子、坂東龍汰。
一日一日を大切に生きるふたりの心情を美しい映像とサウンドで瑞々しく描く、切なくも愛おしい映画が完成した。
たとえ記憶が消えてしまっても、ふたりの世界は少しずつ重なりゆく
大学の研究室で働く、足を引き摺る行助は、“たいやき屋”を営むこよみと出会う。
だがほどなく、こよみは事故に遭い、新しい記憶を短時間しか留めておけなくなってしまう。
こよみが明日になったら忘れてしまう今日という一日、また一日を、彼女と共に生きようと決意する行助。
絶望と背中合わせの希望に彩られたふたりの日々が始まった・・・。
仲野 太賀(行助)
この作品に対する想いを一言では表現できない。
それほど、監督と沢山の言葉を交わし、悩み考え抜いて現場に臨みました。 記憶が失われていくヒロインの目に映るのは、曖昧でどこか不確かな光景なのかもしれません。 その世界に僕が持ち寄れるものは、確かで純粋な優しさだけだと思って演じました。 素晴らしいスタッフの方々、素敵なキャストの皆さんと過ごした日々は、 中川監督の強烈な個性が引き寄せた、映画作りにおける奇跡のようでした。 ぜひ、劇場に観に来てください。 |
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衛藤 美彩(こよみ)
初映画が初主演ということで、
お話を聞いた時は私で務まるのか不安な気持ちの方が大きかったです。 でも静かな雨の原作を読ませて頂いて、この物語の世界観が本当に素敵で、 ユキスケとこよみの生きている時間が優しく温かく、 私もこの世界の中で生きてみたい! と素直に感じました。 監督、スタッフの皆様、ユキスケ役の仲野太賀さん始め、 沢山の方に支えて頂きながら無事撮り終える事が出来ました! 早く皆さんに観て頂きたいです。 |
監督:中川 龍太郎
山を切り崩して造成された人工の街のその片隅。
そこには、ささやかな生活があって、わずかばかりの自然の残響が音楽として満ちている。
その歓びと哀しみと希みを描きたくてこの物語を映画にさせてもらいました。
仲野太賀さんが演じる、足を引きずりながらも一歩ずつ前進しようとする青年は僕たちの写し鏡。
彼が、衛藤美彩さんの演じる、失われた自然の精霊と出会い、
静かな奇跡を起こす姿を劇場の暗闇でみなさまと共有できるのを楽しみにいています。
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